魔法少女まどか☆マギカとは
原作:Magica Quartet
監督:新房昭之
放送期間:2011年1月~2011年4月
話数:全12話
泣ける。悲しい魔法少女の物語
既に類型が確立している魔法少女ものというジャンルに新たな切り口を導入する事を意図して作られた作品。
なので可愛い魔法使いの少女が敵を倒してハッピーエンドのような話とは、真逆な勢い。その絵柄から対象視聴者層は女子小中学生かと思いきや、その年代の子では到底ついていけないだろう重厚なストーリー。
中身は完全に大人向け美少女アニメです。(アダルトな意味ではありません。そんな要素は皆無です)
可愛らしいイラストとは裏腹に徐々に明らかになる残酷な世界観、絶望感満載のストーリー。
平成史上最高のアニメと多数のアニメマニアからも評される傑作アニメ。
1度観ただけでは完全に話を理解出来る人は少ないかもしれません。
見直す毎に理解度が高まり、このアニメの壮大さ重厚さに改めて気付き、感動し、その度に泣ける作品。
そして不思議とそういった作品は、何度見直しても飽きないものです。
ただ私個人的には登場人物が軒並み女子小学生が好みそうな絵柄の割に、背景や音楽や演出は美しいだけに、人物と他が合っていないような違和感があるんですよね。
人物をもう少し青年~大人に合うようなイラストにすれば、もっと良いような気がするんですけど、そういった感想やコメントはあまり聞かないので、皆さん的にはそうでもないんでしょうね。むしろ、だから良い的な?
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ
ファン待望の劇場版3部作が2012年に公開された。
まどか☆マギカのTVアニメは深夜アニメの為、本作を知らずにタイトルと可愛げなイラスト・ポスターに誘われ、何も知らず劇場にやってきた少女達を混沌と絶望に突き落とした名作でもある。
3部作の内容は、
【前編】始まりの物語(テレビアニメの8話までを再構成したもの)
【後編】永遠の物語(テレビアニメ9話以降を再構成したもの)
【新編】叛逆の物語(完全新作)
前編は全国43スクリーンという小規模での公開ながら、2012年10月6・7日の初日2日間で映画観客動員ランキングで初登場第7位。
後編も同様に、43スクリーンでの公開で興収別に集計した興収ランキングで第1位を記録。
前後編の累計動員は80万人となり、興行収入は11.5億円。
北米での公開では、その週末のランキングで全米2位を記録。
新編は全国129スクリーンで公開され、動員ランキングで初登場第1位。
その衝撃的な結末がネット上を中心に反響を呼び、初日からリピーターが続出したことが要因となり、深夜アニメ劇場版として史上最速となる公開21日目で動員100万人を達成。
その後も好調な成績を維持し、12月31日までの累計動員が145万1121人、累計興収が20億287万9400円を記録し20億円の大台を突破、『映画けいおん!』の19億円を超える深夜アニメの映画化作品としては上映当時史上最高の興行収入となった。
また、北米でも素晴らしい成績を残し、配給を行ったイレブンアーツ社としてはこれまでに配給した日本アニメのなかでは過去最大の興収となった。
アニメ市場が豊かな日本と違い海外各国では、パリでは1日限りの限定上映、台湾や米国でも映画館により1日から3日間のみとなり、台湾では抗議が殺到して急遽1日追加上映日が決まる事例も出るなどの騒動があった。
アニメにしろ、漫画、映画などにしろ、有名・名作・傑作とされる作品はそう呼ばれるだけの理由がある。
実は私、まどマギの登場人物の外見があまり好みではなく長らく見逃してきていたんです。でも何か評判良いからとりあえず見てみるか・・・と軽い気持ちでチャレンジしてみたら、これが傑出したアニメの1つだと即理解できて即ハマりました。
コロナで出歩けない昨今、改めてまどか☆マギカを観る、観返してみてはいかがでしょうか。