佐藤浩市のプロフィール
名前:佐藤 浩市(さとう こういち)
生年月日:1960年12月10日
出身地:東京都
身長:182cm
所属:テアトル・ド・ポッシュ
佐藤浩市の経歴
佐藤浩市さんは、父親(俳優の三國連太郎氏)の影響で早くから映画俳優を志します。
1980年、「多摩芸術学園映画学科」に在籍中、NHK『続・続事件』で俳優デビューを果たしました。
翌年出演した映画『青春の門』でブルーリボン賞新人賞受賞しています。
その後は脇役の出演が多かったのですが、重要な役で存在感もあり、その演技力の高さで注目を集めていきます。
2012年~2015年まで、東北芸術工科大学の文芸学科客員教授に就任した経歴も持っています。
映画『空母いぶき』
『空母いぶき』 のあらすじをかんたんに紹介
原作は、「かわぐちかいじ」氏の漫画『空母いぶき』で、2014年『ビッグコミック』にて連載が開始されました。
『空母いぶき』は、航空機搭載護衛艦「いぶき」に携わる人々の様子を描いた作品です。
漫画の『空母いぶき』は、中華人民共和国(以下、中国)の工作員が”尖閣諸島”に上陸し、自分たちの領土だと主張する「尖閣諸島中国人上陸事件」が発生したり、中国の船と日本の海上保安庁巡視船が衝突したりと、尖閣諸島を略奪したい中国とそれを死守したい日本の自衛隊との戦いを描いています。
映画『空母いぶき』の醜すぎる原作改変
原作では、侵略しようとする敵国を”中国”と設定しています。
実際に、尖閣諸島(日本国領海内)には中国の船が何度もに侵入しています。
海上保安庁巡視船からの抗議も無視したり、中国漁船衝突事件も実際に起こった事件です。
中国漁船衝突事件の時に中国政府は「尖閣諸島は中国固有の領土」という主張を根拠として、船長・船員の即時釈放を要求し、中国の報復に負けた日本は、中国人船長を処分保留で釈放してしまいます。
原作者の「かわぐちかいじ」氏は、このような出来事から漫画を描いていますので、この設定はとても重要な部分ですし、原作ファンも実写版映画化決定を喜んでしました。
しかし、『空母いぶき』の映画版では、日本の敵国として、中国ではなく”カレドルフ”なる「建国3年」の実在しない架空の国と設定されています。
侵略の舞台も、尖閣諸島ではなく、日本が領有する波留間(はるま)群島・初島となっています。
これには、原作ファンも落胆しました。
中国への配慮としか見受けられませんが、実際に起こっていることですし、2020年現在も度々尖閣諸島に来ている中国を見ると、いつ侵略されてもおかしくない状況です。
日本人に危機を知って欲しい、自衛隊が守ってくれていることも知って欲しいとの願いが、もろくも崩れ去ってしまいました。
佐藤浩市のインタビューが大炎上したわけ
佐藤浩市さんは、映画『空母いぶき』で、日本の内閣総理大臣(垂水首相)役で出演しました。
その佐藤浩市さんが、原作が連載されているビッグコミックでインタビューに答えた記事が波紋を呼び大炎上しました。
「(総理大臣役を)最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね」
「ストレスに弱くて、すぐにお腹を下すっていう設定にしてもらったんです」
このインタビュー記事がネット上で拡散され、第一次政権時に潰瘍(かいよう)性大腸炎を患った「安倍 晋三(あべ しんぞう)」首相を揶揄(やゆ)しているのではないかと批判を浴びました。
また、役者目線でキャラ設定を変更したことに対して、原作者のファンも怒りをあらわにしています。
原作の垂水首相は、決して頼りない人物ではありません。きちんとした信念を持ち危機に立ち向かっていく人物として描かれています。
自分の命令で日本人が死ぬという事態を前にして、体を壊すほど悩んでしまう姿が描かれています。
佐藤浩市さんは何を思ったのか、優柔不断で、ストレスに弱くすぐにお腹を壊してしまう気の弱そうな首相に変えてしまいました。
これには、原作ファンが怒るのも無理はありませんね。
安倍首相の友人である『百田尚樹 』も大激怒!!
作家の百田尚樹氏といえば、『永遠の0』や『海賊とよばれた男』、『錨を上げよ』など数々の小説を出版し、何冊もの本が50万部以上売れている、すごい作家さんです。
歴史にも精通しており、近年では「日本国紀」という本も出版しています。
発売前の時点で5万部の重版がかかり、アマゾンでは発売前から2週間連続でベストセラー1位となるほどです。
小説家以外にも、テレビ『探偵!ナイトスクープ』のチーフライターをやっていたり、ネット番組の「真相深入り!虎ノ門ニュース(DHCテレビ)」にも毎週出演したりと、多忙を極めています。
そんな百田氏は、安倍首相と友人関係であり、安倍首相を応援している人物でもあります。
良くしゃべるおっちゃんのような百田氏は、保守系よりの発言をするため、リベラル系の人物からはかなり嫌われています。
百田氏も当然、映画『空母いぶき』と佐藤浩市さんに対し、怒りをあらわにしています。
(以下、百田氏ツイッターより)
百田尚樹の発言やネット上の批判に言及した芸能人
・ウーマンラッシュアワーの村本大輔
・香山リカ
・ラサール石井
・青木理
「仮にバカにしたり揶揄したりしとして、なんでこんなに批判されなくちゃいけないんだろう。むしろ、政治、政治家に対する風刺であったりメディアであったり芸能であったり本来あるべきものですよね。
安倍さんをバカにするのは許さんというふうになって、表現の幅や可能性がどんどん無くなってしまう。無くならないと思うけど、そっちの方が恐い」
・玉川徹
「安倍応援団が何故か騒いで怒っている…ただそれだけの話」
・小林よしのり
「ネトウヨどもがギャーコラネットで騒いでいるらしい。」
「わしは佐藤浩市を「三流役者」とは思わない。 権力に対する批判精神を持っているのは立派なことだ。権力に追従する人間と、権力と戦う人間なら、権力と戦う人間の方が上質だと思っている。」
「権力を揶揄する精神がバッシングされる国は、全体主義の国であり、独裁国家である。 ネトウヨは中国や北朝鮮が大好きなのだろう。」
・爆笑問題の太田光
「ちょこっと言ったことを変な風に自分なりに解釈してさ。なんだかんだギャーギャー騒ぐんだな。迷惑だろうね、安倍さんもね。演出として提案したと。それは別に安倍さんのことじゃない」
まとめ
映画『空母いぶき』は、原作に対し、あまりに的外れな改変やキャラクター変更をしてしまい評判が悪くなってしまいました。
さらに、出演者の軽率な発言で有名人のバトルに飛び火し、大炎上してしまいました。
原作が人気があるだけに、とても残念な結果です。
これを機会に、原作を読んだことがない人は、原作をしっかり読み込んで『空母いぶき』の伝えたいことを知って欲しいと思います。