【千原兄弟】ダンボ君
千原兄弟のネタで、怖いコントの中でも一際異彩を放つ傑作としてしられている。
安っぽい適当な手作り感満載のダンボ君なるキャラと、千原ジュニア扮する教育番組に出てきそうなお兄さん風の男の会話のネタ。
軽快なBGMとダンスを披露し登場するジュニア。
ジュニアはダンボ君に色々と質問するも、ダンボ君は何故か喋れず。ジュニアが予め録音してある返答となる音声を再生して会話を成立させていきます。
ジュニア「ダンボ君こんにちは!」→ボタンを押す→録音音声「こんにちは!」→ジュニア「元気がいいねー」→ボタン押す→録音音声「ありがとう!」→~
こんな感じ。
教育番組で片方が喋らなかったり、天の声だったりする事はよくあるので、ジュニア本人がもろに再生ボタンを押しているのが気になるが、まぁよくある設定として見ていける。
のだが、話や雰囲気はどんどん不穏な方向に・・・そして明かされるダンボ君とお兄さんの関係。
ダンボ君の「やったー!「頭がいいなー!」などの返答が同じ音声でありながら、ジュニアの質問次第でまったく違う意味となる事が、このコントのポイント。
最後は衝撃の結末をむかえ、観客の悲鳴と共にこのコントは終わる。。
これを見た人のからは「サイコ過ぎる」「トラウマになる」などの感想が相次いだ。
何より怖いのは千原ジュニアはこのコントで皆笑ってくれると思っていて、オチの後も何で皆笑わないのか不思議だったそうです。
千原ジュニアは今現在はそんな素振りを見せませんが、若い頃はサイコパスだと言われていました。
キャラ作り、ビジネス・サイコパスだと思っていましたが、どうもこのエピソードを聞くと、マジもんのサイコパスかもしれません。
個人的に気になるのが、サイコパスって年とったら薄れていくもんなんでしょうかね??
【バナナマン】ルスデン
バナナマンは今では彼らがコント師だという事を知らない方も多いようですが、元々は非常に作り込まれたコント職人として高い評判を受けていたコンビです。
このルスデンもとても作り込まれており、2転3転する怒涛の展開からの予想外のオチ。衝撃的です。
1のダンボ君同様、最後まで見た後で最初から見直すと、真の解釈が分かり、同じ内容でも全然違った感想になるという恐ろしいネタです。
会社から帰宅した日村は自宅の電話に、旧友の設楽から大量の留守電が残されている事に気付きます。
順に聞いていくと、日村と直接会いたいらしく家の近くまで来ているようでした。しかし時間の経過と共に徐々に様子がおかしなっていく設楽。。
最初の内は、日村を待つ間によった居酒屋で女の子と仲良くなったなど上機嫌な設楽でしたが、実は騙されており悪い連中に暴行されお金を奪われたと涙声に変わっていく。
その後、騙した男を発見した設楽は不意打ちしお金を取り返しますが、この男は暴力団の組員だった。組をあげて設楽を探しまわり、遂に捕らわれた設楽は、だんだんと支離滅裂に人格が崩壊していき、、後戻りのできない状況へと追い込まれていく。
【ラーメンズ】採集
ラーメンズはテレビには滅多に出演せず、主に舞台で活躍している多摩美術大学出身という変わり種の鬼才・お笑いコンビ。
お笑いと演劇の中間のような芸風を得意としアート系とも呼ばれる。一般知名度は低いだろうが、誰が真に面白いかとお笑いマニアに尋ねたら、ラーメンズと答えるマニアも多い。
テレビ向けのお笑いコントとは一味違うコントが多いが、そんな中この採集というコントは特に異彩を放っている恐怖のコントだ。
旧友と久しぶりに会うプリマとジャック。懐かしく酒を酌み交わす2人は、ジャックが学生時代に熱中していた昆虫の標本作りの話題に。
プリマは「大人になってその趣味もレベルアップし、動物の剥製でも作ってるのでは?」と軽い気持ちでジャックに尋ねますが、ジャックは何故か口ごもり話をはぐらかします。
途中席を外すジャックを待つプリマでしたが、その間に偶然ジャックの生物実験ノートを見てしまう。そこには「豚、ウサギ、鶏」にくわえて「人間」と書かれていました。
少し動揺するプリマでしたが、そんな訳ないと思う中。。ウサギと鶏の剥製を発見してしまい再び「人間」が頭によぎります。
疑心暗鬼に陥っていく中、ジャックからの電話が鳴り・・・
【インパルス】貸した物返せよ
エンタの神様時代、多くの傑作コントを披露していたインパルス。
「貸した物返せよ」もまたエンタの神様で披露され話題をよびました。
日頃から板倉に沢山の物を貸し続けている堤下は、ある日板倉に返却を迫るべく家に来てもらいます。
何を言っても、まともに返ってきた物は一つとしてなく段々とイライラをつのらせていく堤下。
「いつもは気前よく貸してくれて返せとも言わないくせに何で今日はそんな感じなんだ?」と逆切れのような質問を問う板倉。
どうやら堤下は彼女に振られた直後で精神的に不安定だったと、板倉に謝罪する。
それを聞いた板倉は堤下に意外な一言を言い、そこから話はとんでもない方向に進んでいきます・・・
【あばれる君】妻へのプレゼント
ポンコツ芸人感の強いあばれる君ですが、実は結構練り込まれたコントを作っています。
妻へのプレゼントとしてアパレルショップを訪れるあばれる君。
しかし帽子や手袋や服など諸々のサイズがはっきり分からない、が彼には特殊能力があった。
それは記憶や思い出をたどればサイズが分かるというもの。
最初は微笑ましい記憶から、帽子のサイズを割り出したりしていたものの、徐々にビンタされた記憶から手のサイズを導いたり、蹴られた記憶から足のサイズを導いたり、妻からずいぶんな暴力を受けている事が分かる記憶ばかりがでてきます。
そして最後は・・・
まとめ
考察系youtuberキリンさんが紹介していた怖いコント4選に個人的に怖い1選を選んでみました。
コントって面白い・笑える前提で作るもんだと思っていましたが、こんな不気味なコントもあるんですね。
・・・いや、これはコントなんでしょうか?