早くもn番部屋事件の映画化に非難の声
韓国では最近、実際にあった事件を映画化した作品が続々公開されていて、
日本でも有名なところでは、セウォル号の映画化「セウォル号」。ソウル江南駅女性化粧室殺人事件の映画化「トイレット」など。
しかしその大部分が、事件の注目度に便乗した作品、被害者への配慮に欠けた事件の歪曲や美化がされているとの指摘、非難の声が多数上がっています。
そこにきて歴史的、世界的にみても史上最大級の性犯罪といえるn番部屋事件 映画化決定!
未成年者を含んだ女性への性搾取映像を秘密のチャット部屋で共有していた「n番部屋事件」を題材にした映画が作られることになった。
映画を制作するパランプロダクションは2020年5月13日、映画「悪魔の部屋」が今年の下半期から制作を始めると明らかにした。ノ・ホンシク監督がメガホンを取り、未成年者の性搾取に対する復讐を描くという説明である。
ノ・ホンシク監督は10代の性売買を扱った「模範生」、故チャン・ジャヨン事件をモチーフにした映画「紙飛行機」などを制作したことで知られる。
映画化に対しツイッターでは、「浅薄な“商業主義”ではないか?何卒、n番部屋広報映画でないことを期待する」「やらないほうがいい。」「作るなら全ての被害者に許可をもらって作る方がいい」「n番部屋を…映画化?今?」など、反対する声もあがっている。
※HUFFPOSTより引用
n番部屋事件 博士の収益 3億2000万円 か!?
一連のn番部屋事件で最も有名な極悪凶悪ルーム『博士の部屋』
このルームの運営者で収益をあげていた3人は既に全員逮捕・身元公開されています。
博士ことチョ・ジュビン(25歳)、ブッタことカン・フン(18歳)、イギヤことイ・ウォンホ(19歳)
有料会員数は25万人を超えていましたが有料会員には3コースありました。
・ハード部屋 25万ウォン(22,500円)
・高額後援者部屋 60万ウォン(54,000円)
・最上位等級部屋 150万ウォン(135,000円)
※2020年5月時点での韓国ウォン平均 1ウォン=0.09円で計算。
(この事件当時は2019年韓国ウォン平均 1ウォン=0.1円ですので、150万ウォン=15万円)
彼らは当然犯罪行為をしている自覚がありますので、足がつきやすい手段は避け、出来るだけ秘匿性の高い手法を選択しようとします。
そこで通信アプリ「テレグラム」を使っていたのですが、では金のやり取りはどうするか? そこで登場するのが仮想通貨です。
「博士」チョ・ジュビンは逮捕時、自宅から約1000万円もの現金が押収された他、
“n番の部屋”事件で最も悪質とされる“博士の部屋”を運営していたチョ・ジュビン容疑者が取引に使用した仮想通貨のウォレット(財布)から、最大32億ウォン(約3億2000万円)に上る資金の流れが捕捉された。
チョ容疑者はモネロやイーサリアム、ビットコインなど利用して“n番の部屋”利用者から後援金や加入費を得た。チョ容疑者は当時、「最も安全なのはモネロ」などと述べていた。モネロはチョ容疑者が初期から主に使っていた仮想通貨だ。
※スポーツソウルより引用
『最大32億ウォンの資金の流れが補足された』という書き方が微妙で、単純に「博士は32億ウォン儲けた」という解釈ではない気がしますが、まぁとにかく約3億2000万円ものお金が動いた事は間違いないでしょう。
ところで犯罪行為に普通に銀行送金なんかしてたら余裕で足がつきますので、仮想通貨が選択されたという話をしましたが、モネロって何?という方も多いかと思います。
モネロって何?
一言で仮想通貨といっても、色々な種類(通貨)があります。最も有名なのはビットコインですね。
仮想通貨には、それぞれ個性・特徴があり中には匿名性・秘匿性の高い通貨があるんです。
その代表ともいえる仮想通貨がモネロ(Monero/XMR)
何かとバレにくい暗号通貨なので、ハッカー、アウトロー、犯罪者が好んで利用しているとか何とか・・・
n番部屋事件の影響は仮想通貨にも【上場廃止】
n番部屋事件のお金のやり取りは主にモネロが利用された事が発覚していますが、チョ・ジュビンがチャットルームの管理者に給与として支払っていたもの、モネロと報道されています。
韓国の仮想通貨取引所フォビコリアは2020年4月8日、モネロの取り扱いを廃止(上場廃止)すると発表した。
フォビコリアはn番部屋の件は特に語らず「取引高が少ない為」と説明。
これにより、韓国でモネロを取り扱う取引所はビッサムのみとなる。
そしてビッサムも、
韓国の大手仮想通貨取引所ビッサムは、4月にモネロを暫定的に上場廃止にしていたが、2020年6月1日付でモネロを永久に上場廃止と決定。
ビッサムは、
「追跡が困難な機能が悪用されるのを防ぐため、ビッサムでの取引サポート終了を決定した」
「n番部屋事件以外でも、モネロの取引高がここ数か月で大幅に縮小した事実も上場廃止の理由」と述べている。
まとめ
モネロの日本での扱いは、2016年9月からコインチェックで取り扱い開始(上場)。
その高い匿名性からマネーロンダリングに利用される恐れがある事で、2018年6月に取り扱い停止(上場廃止)になりました。
正直、匿名性が高いまさに秘密の暗号通貨なんて一般人であれば使いませんし必要ないですからね。
一般人ではないんでしょうね、モネロが必要な人は。
「自分の口座に謎の人物から振り込みが!」とか「奴の口座に振り込んだ事が外部にバレないようにしたい!」とか、どんなシュチュエーションなんでしょうね。
犯罪者以外で真面目に有益?に考えてみて、
とんでもなく酷い独裁国家に反旗をひるがえす反政府ゲリラが、他所から武器等を買いたいが現金やビットコインでは政府にバレてしまう。
そうだ!モネロだ!
こんな感じでしょうか