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今見たい・見返したいアニメ!【攻殻機動隊】シリーズ

にゃん吉
にゃん吉
攻殻機動隊シリーズの最新作、攻殻機動隊 SAC_2045が2020年4月23日より満を持してNetflix配信スタートだ!今回はより新作を楽しむ為におさらい編

重篤な病に倒れ死の間際の人がいます。
そこで記憶を外部にコピーし、機械の体に記憶を移し、再び機械の体で意識を取り戻し生活します。
さて、一見機械のソレは人間ですか?機械ですか?

前作「攻殻機動隊 S.A.C.」とは

原作:士郎正宗
監督:神山健治
放送期間:2002年10月~2003年11月
話数:全26話

国内外から絶大な支持を誇る人気アニメの攻殻機動隊。これまで様々なシリーズがあり何から見たらいいのか分からないという人も多いと思います。
私的には、テレビアニメシリーズの大元となった事件を描いた「攻殻機動隊 S.A.C.」(攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX)だけ、見てみるといいと思います。

笑い男
笑い男アイコン

続いて「S.A.C. 2nd GIG」「S.A.C. SSS」は、「S.A.C.」の完全続編になるので、そもそも登場人物(笑い男など)やアニメの中での専門用語(電脳、攻性防壁、光学迷彩など)に一切の説明をしない攻殻機動隊において「S.A.C.」を見ていないと話しが掴めません。

更に「ARISE」に派生したりしますが、個人的には「S.A.C.」シリーズが偉大過ぎて、いまいち印象が薄いんですよね・・・

「S.A.C.」が面白いと思った方は、攻殻機動隊・初の映像作品となった劇場版「GHOST IN THE SHELL」(1995年公開)、「イノセンス」(2004年公開)
に手を広げていく事をオススメします。

攻殻機動隊 stand alone complex

攻殻機動隊・初の映像作品よもやま話

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年劇場公開)

20数年前の作品と思えぬクオリティというか、これを90年代に世に送り出した事が凄いんですよ。当時、映像技術もさることながら攻殻機動隊のテーマや思想に圧倒された事を今でもハッキリ覚えています。

1995年といえば、windows95の発売で会社や一般家庭にもパソコンを持つという事が普及しだした最初の年。

95の発売は今でこそ売り場に人が群がっている画像や映像を見て、パソコン時代の幕開けだ!と皆買っていたような印象を受けるかもしれませんが、全国的に見ればまだまだ一部の盛り上がりに過ぎず、95といえば後に高額転売やエアマックス狩りの影響で、エアマックス95の方が知名度が高いくらいでした。
伝説のスニーカーとはいえ、あくまでスニーカーです。スニーカーとパソコンの未来を予感させるOS。どちらに注目すべきか?今となれば誰でもハッキリと分かると思いますが、

実際この頃はまだ「パソコンなんてオタクがやる事」という認識の方が一般的だったんです。
パソコンの値段が約25万円と高かった事を踏まえても、一般人でパソコンの先見性を理解している人などほぼ皆無。AIなど概念も知らず、ネットにすら可能性を見出している人は極少数でした。

GHOST IN THE SHELL

そんな中、95年公開の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」は先見の塊のような作品。
なにせネットの普及など最早当たり前に飛び越えて、脳にチップを埋め込む、または機械化して、脳とネットを直接繋ぐ世界です。
記憶は外付けハードディスク的な外部媒体にコピーし、体を乗り換え記憶を移し戻す時代。
私は当時これを見た時から、近い未来、この技術がある時代が必ず来る。これは今でも確信しています。
そしてその時代にはこの作品のような社会的・技術的問題点があるかもしれないとも同時に思いました。
しかし「凄い作品がある」と周りに見せてもピンとくる人が誰一人としておらず、非常に悔しい思い出があります(笑

ともかくこれを90年代初期(漫画版は91年公開)に既に考えていた事に驚きですね。

【実は作者が影響を受けた作品としてSF小説「マイクロチップの魔術師」(1981年)、「ニューロマンサー」(1984年)があり、これらの作品で既に攻殻機動隊の世界のベースとなる技術や思考が書かれています】

まとめ

現実の話ですが、人類の文明進化はここ100年で特に目覚ましく、未来はどうなっているかな?とか考えるじゃないですか?

私は電脳化はもう確実に、あるという世界になると思っています。
最近になって「やりすぎ都市伝説」で有名になった、トランスヒューマニズムの実態が徐々に公開されだしていますが、もう数十年先になれば、民間にどこまで広がるかは分かりませんが、少なくとも軍関係者の一部や選ばれた特殊な人の間では当たり前の技術となっているでしょうね。

私は長生きしたいと思った事はありませんが、ただ未来を見たい!とは思うんですね。しかしそれは数十年後とかではなく、100年後500年後1000年後の未来を見たいという願望なので、まぁ無理ですね。

電脳化と違い、記憶を移し体を乗り換える技術に関してはある意味、神になるが如き所業です。
それは永遠の命、不老不死の実現を意味します。
恐らく数十年後以上先の未来これら技術が完成した時代とて、その時の極々一部の世界最高峰の資産家、それらに選ばれしエリートのみの特権となるでしょう。
技術的には出来るようになったとて、それを誰もが利用させてもらえるかは別問題ですからね。