アニメ版物語シリーズとは
2006年に発表された化物語から始まる全26巻のファンタジー小説が原作。
怪異とよばれる物の怪に憑かれる人々のお話。
タイトル毎に「化物語」「偽物語」「猫物語」など「〇物語」とタイトルがつくため物語シリーズと呼ばれる。
2009年にアニメ化され物語シリーズは一気に大人気作品となり、劇場版、ドラマCD、ゲーム、パチスロなど幅広く展開。
原作者は西尾維新さん。アニメ制作はシャフト。監督は新房昭之さん。
シャフトと新房昭之監督といえば、魔法少女まどか☆マギカも有名なところですね。
まどマギと化物語を見てて何となく既視感がある気がするのは、これが理由でしょう。
BD/DVDは進撃の巨人の倍以上を売上げ、「アニメを文学の域まで高めた」と称される。
声優陣も豪華揃い。
主人公(阿良々木暦)は神谷浩志さん。
夏目友人帳(夏目貴士)、黒子のバスケ(赤司征十郎)、進撃の巨人(リヴァイ)、ガンダム00(ティエリア・アーデ)などなど、どれも主役級のキャラの声優を務めている。
他、魔法少女まどか☆マギカ(暁美ほむら)暁のヨナ(ヨナ)などの斎藤千和さん。
まどマギ(キュゥべえ)オーバーロード(アウラ)などの加藤英美里さん。
ルパン三世(峰不二子)HUNTER × HUNTER(クラピカ)などの沢城みゆきさん。
などなど、一流の声優ばかりです。
物語シリーズの一番の特徴。それは作画の独自性
パッと見てまず思うだろう物語シリーズの特徴は、背景のデザイン性。幾何的デザインの組合せによるシンプルかつ奥深さのある美しい背景の数々は、とても惹きつけられます。
そしてエキストラ人物が一切登場しない。
学校でも町でも遊園地でも何処だろうと、あらゆるシーンで登場人物となる名前のあるキャラのみしか登場せず、最初は単に作画をサボってるのかとも思えるが、気付けばこれもまたデザイン的であり、見るポイントが絞られ作品により没入しているんです。
セリフ・テキストが面白くも文学的で秀逸
原作者の西尾さんは「台詞こそがキャラクター」という感覚を持ち、見た目の描写より喋る内容を重視している。
アニメ監督の新房さんは「原作者の言いたい事柄は原作者にしか分からない」「原作者が考えていることをそのままアニメにするのではなくて、あくまでも原作のファンが見たいと思えるようなアニメを作る」「原作者がファンの為に直々に作った様な構成にする」という考えから原作者を脚本会議に同伴してもらっているそうだ。
こういったところからくる特徴として「テキストを絵」としたり、アニメにありがちな動きで見せるのではなく「台詞で見せる」シーンが多い。
また台詞もありきたりな例えば「会いたい。震える。」など表面的で陳皮で単調的な表現ではなく、文学的でもあり、思想的に深く考えさせられたり、新たに気付かされたりで
何を言っているかいまいち分からないと思うが、とにかく見れもらえば一発で理解できます。特殊で面白いセンスの塊のアニメ。それが化物語です。
物語シリーズを見る順番
2009年よりスタートしたアニメ・物語シリーズは2020年現在、公開順に
「化物語(全15話)、偽物語(全11話)、猫物語(黒)(全4話)、猫物語(白)(全5話)、傾物語(全4話)、囮物語(全4話)、鬼物語(全4話)、恋物語(全6話)、花物語(全5話)、憑物語(全4話)、終物語(全12話)、暦物語(全12話)、傷物語(劇場版・全3部作)、終物語(全7話)、続・終物語(劇場版・全6部作)」
と沢山公開されているけれど、まずはとりあえず第一弾の化物語を見てみましょう。
それで物語シリーズがどのような作品か十分掴めますので、
それから興味を持てば、上記アニメ公開順に見ていく事をオススメします。