志村けん、松本、内村もコンビを組んだドリームマッチ6年ぶりの復活の理由とは？

伝説のお笑い番組ドリームマッチとは

ドリームマッチとは2005年～2014年の間、年に1回放送されていた伝説のお笑いネタ番組。

普段テレビではもうネタを披露しない中堅以上の売れっ子芸人達が、フィーリングカップル形式で新たな即席コンビを作り新ネタを披露する内容なのだが、何が伝説かってまず出演者が豪華。

中堅芸人といっても、その時点で第一線で活躍する芸人達ばかりが出演。そしてレジェンド級の芸人までもが出演し、即席新コンビで新ネタを披露する。これが面白くないわけがないし、仮にスベったとしてもそれもまた面白かったりする特殊な番組なんですね。

初回の2005年はダウンタウン司会で「出川・さまぁ～ず・雨上がり・キャイ～ン・くりぃむしちゅー・ココリコ・ぐっさん・ロンブー・ガレッジセール」が出演。
優勝はさまぁ～ず三村とココリコ田中。単純にネタが面白かった。
この番組の評判が良かった為、同スタッフ陣にてお笑い番組「リンカーン」が作られた。

第2回2006年は司会はおぎやはぎが担当し、ダウンタウンが参戦。ロンブー淳＆ダウンタウン浜田のコンビが優勝。
浜田に対して台本になかった激しいツッコミを決める淳。終わった直後に舞台が暗転する中、淳が「すいません・・」と浜田に謝罪する声がバッチリ入っていて、それ込みで面白かった。
ちなみにこの回で、雨上がり宮迫とコンビを組んだのはロンブー亮だった。

第3回2007年は、なんと志村けん参戦。志村けん＆さまぁ～ず三村が優勝した。
スイカ早食いの志村応年のコントに三村がツッコむ内容。流石に安定した面白さだった。

志村けん同様に伝説の回と語られるのが第5回2009年。ウッチャンナンチャン内村が参戦。しかもダウンタウン松本とコンビを組む事になり、見事優勝した。
夢で逢えたら以来20年振りの共演。他の出演者全員から「レジェンドだ！レジェンドだ！」と言われ、お互い盟友と認め合う2人は、
内村「松っちゃんをスベらす訳にはいかない」、松本「ウッチャンをスベらす訳にはいかない」と語っている姿がとても印象に残っている。

そして今回6年振りとなる2020年4月11日に第11回「史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ」が放送された。

2020年版・決まったシャッフルコンビ

まずこの番組の見どころは大きく分けて2つ。1つは当然、本番のネタ披露だが、実はこの番組最大の見どころは、最初のペアコンビ選びだと思ってる。

新コンビを作るべく各々が指名し合うのだが、もろに自分がどう能力や好感度を思われてるか、ハッキリ分かってしまうし、何より最後の方まで残ってしまったらとても恥ずかしい。

小学校の頃、クラスの子供達だけで自由に4、5人班を作りなさいと先生が言った際に皆ぞくぞくと班を結成する中、最後まで余ってしまってどこにも行き場を失って泣きそうになっている子を見てしまったような、あるいは自分がそうなってしまった事を想像して悲しくなるような、そんな絶妙に辛い心情を察する。

そしてコンビが決まり出番順に、

ボケ	ツッコミ	内容
千鳥大吾	ハライチ澤部	漫才
サンドウィッチマン伊達	バイキング西村	コント
霜降り明星せいや	バイきんぐ小峠	コント
ロバート秋山	千鳥ノブ	コント【優勝】
ナイツ塙	チョコプラ長田	コント
サンドウィッチマン富澤	ナイツ土屋	漫才
ハライチ岩井	渡辺直美	コント
チョコプラ松尾	霜降り明星粗品	コント
野生爆弾くっきー	オードリー若林	コント
オードリー春日	南海キャンディーズ山里	漫才

ほとんどが男芸人の中、たまに1枠くらい女芸人（ハリセンボン、友近、椿鬼奴、黒沢など）が参戦する回があるんですが、やっぱ男芸人は男芸人を指名し合うわけですよ。
その結果どうしても女芸人が最後まで残りがちになり、結果も無難な内容が多いんですが、毎回毎回この女だけは違う。

渡辺直美である。
渡辺直美は2012年と2013年に出場し、2年連続優勝を決めた唯一の芸人。

今年はハライチ岩井から終始指名され続けコンビが決定。